王子嫌いなお姫サマ☆
「ッ!!……イヤッ!!」
生暖かい感触を感じたとたん、反射的にお兄ちゃんの頬を叩いていた
荒れる呼吸。
あたしが叩いたせいで、お兄ちゃんの頬は赤くなっている
「……な、なんで……こんな……」
視界が自然とボヤける
「好きだからだよ……。」
「……え」
「……好きなんだよ。雫のことが。」
真っ直ぐとあたしを見て、静かにそう言ったお兄ちゃん
「あ、あの……あたしもお兄ちゃんのこと…「違うんだよっ!!」
――ビクッ
「俺は、本気で雫が好きなんだよ……」
本気で……好き?
「……で、でもあたしたち兄妹で…「血が繋がってないって言ったら?」
血が……繋がっていない……?