王子嫌いなお姫サマ☆
Sixth☆Princess
彼氏という資格-龍Side-
雫と別れて1ヶ月が過ぎようとしている
あれから俺らは一切話をしなくなった
放課後の日誌も今では雫が1人で書いている
周りも俺らのそんな光景に見慣れてきたみたいだ
別れて最初の頃は何とも言えない淋しさが、胸を痛めた
でも気付けば俺は自分の視界に雫を入れないようにしていた
何ヵ月前に戻っただけ
俺は前の俺に、雫は俺が嫌いな雫に戻っただけ
なのに―………
一度雫の温かさを覚えてしまった俺は、そこでずっと立ち止まっている……