王子嫌いなお姫サマ☆
「雫、早かったな。」
「……お兄ちゃん。」
リビングから顔を覗かせ、あたしに近づいてくる
「美結ちゃんと会ってたんだろ?」
「……え、うん。」
ついあたしは顔を伏せてしまった
お兄ちゃんをちゃんと見ることが出来ない
「なんかあった?」
「……え、何が……」
「……やっぱり何かあっただろ?」
確実に不審な目を向けてくる
「……何も無いよ」
「………じゃあ俺の目、ちゃんと見ろよ。」
………えっ
パッと顔を上げた