王子嫌いなお姫サマ☆
何も言えず、ただ顔を背けた
「何がどうなってんだよ。」
龍もあたしとお兄ちゃんをじっと見る
その時……
――グイッ
おもいっきりお兄ちゃんの方に引っ張られ、肩を抱かれた
「どうなってるって、見たまんまだけど?」
「お兄ちゃん!!」
冷たく龍にそう言い放つお兄ちゃん
「は?意味わかんね―。」
龍の声から混乱と怒りが伝わってきた
「意味わからなくても別に構わないけど。だって雫はもう龍くんの彼女でも何でも無いわけだし。」
「はあ!?」
ヤバい……
お兄ちゃんも龍も尋常じゃない空気が流れてる
「そういう問題じゃないだろ!」
龍の隣でそう言った秀哉くん
「あんた、雫の兄さんだよなっ。あんたら兄妹だろ!!?」