王子嫌いなお姫サマ☆


「っ゙!!」


「龍!!」


倒れた龍が心配になり、つい駆け寄ろうとした


――ギュッ


「雫!!」


そんなあたしの腕を強く掴むお兄ちゃん



………わかってる


これはあたしが選んだ結果だって



なのに……苦しいよ……



「……それでも……それでも俺は雫が好きだ。」


……龍ッ


ゆっくり立ち上がりそう言った龍の言葉が胸にしみた


「ッ!!お前こそなんなんだよ!!」



ヤバい!お兄ちゃんがキレた!!


お兄ちゃんのキレ方が尋常じゃないってくらい、誰でもわかる



< 266 / 334 >

この作品をシェア

pagetop