王子嫌いなお姫サマ☆
やっぱり好き…-雫Side-
「………雫ッ!!!」
ざわつく空港で、鮮明に聴こえる声
振り向くけど、人がいっぱいいるだけだった
……気のせい、かな……?
はぁ―……
龍の声が聴こえたなんて―……
ははっ。ヤバいな…あたしも……
「雫、行くぞ。」
「……お兄ちゃん。…うん…わかった…。」
バッグを持ち、足を一歩進めた……その時
「……雫っ!!」
「…………え」
……な、なんで
「……なんで龍が居るの……?」