王子嫌いなお姫サマ☆
「あの―龍くん?私のでよかったら写していいよ?」
おずおずと言ってくる隣の女子。
イヤ……俺は別に写さなくていいし………
「別に、必要ない。」
そう冷たくいい返した。
「あっ……そっか……」
明らかに落ち込んでる相手。
それに気を使ったのか
「んじゃ俺に貸して。」
そう言ってその女子から秀哉がノートを受けとった。
いつもそうだ。
俺がウザがる女子に対して、秀哉はすごく優しく接する。
そして必ず俺にこう言う
「もう少し優しくしてやったら?」
ってな。