王子嫌いなお姫サマ☆
「行くぞ」
「え、龍?!」
手を引っ張りながら、歩き出す龍
「ちょっと!龍!!」
呼んでも、何も言わず歩く
ペースが速いから息が荒れる
どんどん進んでいく
街とは離れた人通りが少ない道
龍は一体どこに向かってるの?!
「―…はぁ―…はぁ―……」
早足で20分、着いた先は……
「………きれい―…」
その景色に圧倒される
高台にある丘から街を一望できる場所
すべてがキラキラして見える