王子嫌いなお姫サマ☆
……――――――――
「ねぇ!教えてよ――っ!」
「だから教えないつ―の!」
ぷくーと頬を膨らます雫
言えるわけないだろ……
雫が俺とクラスが離れて悲しく思ってるのと一緒で……
『雫には俺がいる』
っていうのを他の男にアピールするために……なんて。
前々から雫とはずっと一緒に居たいって思ってたから、そのうち指輪は渡したかった
その予約を今日したって話だよな。
「ほら、機嫌直せよ。」
今だに機嫌の悪い雫
ったく。こいつは…。