王子嫌いなお姫サマ☆
本当なのか……?
抱き合ってたなんて……
でも……だから、頬を赤く染めてるんだよな……
女子に囲まれながら佐倉が恥ずかしそうにはにかむ
そんな佐倉に、また俺の胸が痛んだ気がした……
それからの授業は本当に記憶が無いくらい、集中できなかった
―――――――――……
放課後になりまた担任に捕まり雑用
もちろん学級委員で……
くそっ……担任のヤツ……
何でもかんでも俺らに押し付けやがって
若くて女子から人気だからって、調子にのるなっ!!
そんな恨みつらみを心の中で担任にぶつけた
静かな教室に響く、シャー芯の刷れる音
「ねぇ―藤宮?日誌ぐらいなら1人で書けるし…帰ってもいいよ?」
「あぁ―別に……暇だし…」