王子嫌いなお姫サマ☆
王子と言うのは女子が俺につけた名称みたいだ。
昔から見た目はなかなかだった。
まぁ、イケメンかと聞かれたらイケメン部類には入ると思う
でも実際、そんなのどうでもいい
正直“王子”って言われるのもうんざりする
俺はただの男子高校生であって、間違っても“王子”なんかではない。
「とにかく!龍はもう少し女子に優しくしとかないと、好きな人が出来たときに困るぞ!!」
…好きな奴?
なんで困るんだ?
ってか好きになる奴なんていないだろ?
俺に愛だの、恋だのは存在しないんだから。
それからずっとグチグチ言う秀哉の話しを聞きながら適当に相づちをうって過ごした。