王子嫌いなお姫サマ☆
「やっぱり……行っちゃったか…………」
そう口が呟いていた
何落ち込んでるんだろ……?あたし
「はぁぁ―……」
「何、そんなに溜め息ついてるわけ?」
「……えっ」
不意に聞こえた声
教室の後ろのドアの方を振り向いた
そこには、カバンを持ってドアに寄りかかっている藤宮の姿が。
「な、なんでいるの?」
みんなとカラオケに行ったんじゃ……
「だって俺も一応、学級委員だし……」
「カラオケは?」
「断った!」