王子嫌いなお姫サマ☆
嫌われた…?-雫Side-
「ただいま―♪」
「お―。おかえり――」
「あれ?お兄ちゃん帰ってたの?だったら夕食作っててよ―っ」
遅くなるって言ってたのに。
「悪ぃ悪ぃ―。遅くなる予定だったのが、早く終わっちゃってさぁ―…」
じゃあ連絡入れてくれればよかったのに。
そしたらこんなに急いで帰ってくる必要もなかったし。
「はぁ―…、仕方ないなぁ―。今から夕食作るから。待ってて」
すぐにエプロンを身につける
今日はお兄ちゃんも女の人を連れ込んでないし、なんか気分がすごく楽。
キッチンについて野菜を取り出す
ってか今日の藤宮って可愛かったなぁ―♪
自分で言ったのにあんなに照れるなんて♪
「な―んか雫、今日楽しそう…?」
「へっ!お兄ちゃん!?もぉ―突然出てこないでよ―っ!」
いつの間にか私の後ろにいるお兄ちゃん
「なんかいいことでもあったのか?」
「えっ?なんで?」
「なんか楽しそうじゃん?」