王子嫌いなお姫サマ☆


「そうか?別に普通じゃねぇ―?」



普通か……?


あれが……?


…イヤ、やっぱり普通じゃない。



まだ必死にノートを配っている佐倉



女子にはもちろん、他の男にも同様、秀哉に笑いかけたようにノートを手渡している




さっきの俺に向けた冷めた表情ではなく、微笑んでいる佐倉




完璧に違う。



俺に向ける表情と………




初めてあんな冷たい眼差しで見られた



今までにそんなこと体験したことない俺は、心の中で少し動揺した



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