王子嫌いなお姫サマ☆
Third☆Princess
馬鹿な自分-龍Side-
それが“恋”だと気づいた時には、もう遅かった。
佐倉の視線も……
佐倉の声も………
全てが恥ずかしくてたまらなかった。
恋の仕方なんて、知らないから……
―――――――――……
「おぉ―藤宮。やっと見つけた。次の理科用の準備しててくれ」
「はあ?なんで俺が?」
昼休み秀哉と空き教室で弁当を食ってたら近づいてきた物理の先生
「先生人待たしてんだわ―。学級委員として頼むよ。佐倉にも今から頼むからさ」
えっ!?佐倉!?
「いや!佐倉には……!」
そう言ってるうちに、どこかに消えていなくなった
断られる前に逃げたな!あいつ!!
「たくっ。つ―ことで悪ぃ。俺行くわ。」
そう秀哉に言った
「あぁ―別に構わないけど。佐倉連れて行かねぇのか?」
「えっ!……イヤ」
「なんかあったな?」
ゔっ………
意外に鋭いなこいつ……
「と、とにかく俺、行くから」
そう言って足早にその場から逃げた