咳払いのあとで
「もちろん。今もよくメシ食いに行ったりするから、アオちゃんの事はいっぱい聞くよ。よく頑張ってて、教えがいがあるって」
と、梶村さんは言ってくれた。
それが、噂かな?
うわ〜。嬉しいなぁ。
本当に嬉しい。
先生、どんな顔して私の事話すんだろう…?
顔を赤くして照れてる私を見て、お姉ちゃんがとんでもないことを言いだした。
「今からの晩ご飯、秋月も呼ぼうよ」
な、な、な、なんですとーーっ!?
「おお、いいじゃないか!アオの成績が上がったお礼も言いたいしなっ」
「お父さんは呑みたいだけでしょ?」
お姉ちゃんにツッこまれる。
「い、いやっ!ほらっ、急にだと、先生にも予定が……ねっ!?」
突然の事に対応できなくて、シドロモドロ。
お母さんに助けを求めるつもりで目を向けたら、「じゃあ、あともうちょっと何か作らなくっちゃ♪」とウキウキキッチンに戻って行った。