咳払いのあとで



「もちろん。今もよくメシ食いに行ったりするから、アオちゃんの事はいっぱい聞くよ。よく頑張ってて、教えがいがあるって」



と、梶村さんは言ってくれた。



それが、噂かな?
うわ〜。嬉しいなぁ。
本当に嬉しい。



先生、どんな顔して私の事話すんだろう…?



顔を赤くして照れてる私を見て、お姉ちゃんがとんでもないことを言いだした。



「今からの晩ご飯、秋月も呼ぼうよ」



な、な、な、なんですとーーっ!?



「おお、いいじゃないか!アオの成績が上がったお礼も言いたいしなっ」



「お父さんは呑みたいだけでしょ?」



お姉ちゃんにツッこまれる。



「い、いやっ!ほらっ、急にだと、先生にも予定が……ねっ!?」



突然の事に対応できなくて、シドロモドロ。



お母さんに助けを求めるつもりで目を向けたら、「じゃあ、あともうちょっと何か作らなくっちゃ♪」とウキウキキッチンに戻って行った。



< 38 / 84 >

この作品をシェア

pagetop