咳払いのあとで
部屋に戻り、そのままベッドに直立のまま倒れる。



頬にまだ感触が残ってる……。



触ったら消えそうだったので目を瞑って感覚を脳にインプット。



(アレ。絶対……唇だったよね……)



先生。秋月光希(あきづき こうき)先生。
大学2年生の20歳。

お姉ちゃんの大学の友達で、私の家庭教師。



私の好きな人……。



にっ!にっ!



ほっぺだけど、ほっぺだけども!!



チューされちまいました!!!



ぎゃーーーーっ!!



なんでなんでなんで!?
どうしてどうしてどうして!?



先生普通だった。



ゴミ付いてたとか。
いやいや!だったら口で言うか、指で取ってくれるでしょう。



自問自答の繰り返し。



(先生……なんで……?)
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