咳払いのあとで


どういう事ですかー!?



頭を抱えてみるけど、解らず。



お姉ちゃん達にバレないための耳打ちとはいえ、だ、だ、抱き締められちゃったし!



もう水曜日普通にできないですよー!



悶えてる私が面白いのか、お姉ちゃんが笑ってる。



「私から秋月の気持ち探ってみてもいいけど、自分で聞きたいでしょ?」


「う…うん」



もう完全にバレてると思うので、誤魔化すのはやめた。



「じゃ、頑張んなさい。振られたら一緒に泣いてあげるから」



ポンと肩に手を置かれた。


うん!
ぐちゃぐちゃ悩んでてもしょうがないっ!



とにかくすべてをはっきりさせたくなった。



ほっぺは唇なのか指なのか。



あの電話の女の人は?



先生に好きな人はいるのか?



私、今度の水曜日、告白します!



< 54 / 84 >

この作品をシェア

pagetop