月と太陽の事件簿11/愛はどうだ
『いったいどこでボロを出したんだろう…』
「あの、すみません」
「はっ、はい」
いきなり呼び掛けられた気がした木村は、驚いて顔をあげた。
「さっきから何度も呼んでいたんですが」
学生は木村の反応に対し、心外という顔をした。
「あ、すみません。えっと、何か?」
「再発行をお願いしていた学生証を受け取りに来たんですが」
「あ、はいはい」
木村は出来上がっていた学生証を取り出した。
「じゃ確認しますね。ええと、君の名前は…」
そこにあった名前を見た木村は、次の瞬間、思わず立ち上がった。
「月見くん!」
立ち上がった勢いそのままに、学生を指さす。
「なんですか?」
いつもと同じ黒スーツ姿の月見達郎は、木村の人差し指を見ながら、眉をひそめた。
「あの、すみません」
「はっ、はい」
いきなり呼び掛けられた気がした木村は、驚いて顔をあげた。
「さっきから何度も呼んでいたんですが」
学生は木村の反応に対し、心外という顔をした。
「あ、すみません。えっと、何か?」
「再発行をお願いしていた学生証を受け取りに来たんですが」
「あ、はいはい」
木村は出来上がっていた学生証を取り出した。
「じゃ確認しますね。ええと、君の名前は…」
そこにあった名前を見た木村は、次の瞬間、思わず立ち上がった。
「月見くん!」
立ち上がった勢いそのままに、学生を指さす。
「なんですか?」
いつもと同じ黒スーツ姿の月見達郎は、木村の人差し指を見ながら、眉をひそめた。