月と太陽の事件簿11/愛はどうだ
「電話を終えた後、私の視線に気付いた緒方先生は、あわてて手紙を隠しました」
追及はしなかったものの、亜季はその行動を不審に思った。
「私が受け取った手紙とは関係ないかもしれませんが、気になったもので…」
「いちおう参考にさせてもらいます」
達郎は手紙と伝票を手に立ち上がった。
「さっそく今から調べます」
「お願いします」
「案外早く片付くかもしれません」
「できれば今日中に解決してもらえると嬉しいです」
「今日中ですか」
「無理を言ってるのは承知の上です」
亜季は申し訳なさそうに言った。
「でも今日はクリスマスですよ」
亜季は最初そうしたように、再び窓の外に目をやった。
街頭にはプラカードを手にしたサンタクロースがあちこちに立っている。
店先にはすべて「Xmas」の文字がおどり、行き交う人々の手にはクリスマスカラーの箱があった。
追及はしなかったものの、亜季はその行動を不審に思った。
「私が受け取った手紙とは関係ないかもしれませんが、気になったもので…」
「いちおう参考にさせてもらいます」
達郎は手紙と伝票を手に立ち上がった。
「さっそく今から調べます」
「お願いします」
「案外早く片付くかもしれません」
「できれば今日中に解決してもらえると嬉しいです」
「今日中ですか」
「無理を言ってるのは承知の上です」
亜季は申し訳なさそうに言った。
「でも今日はクリスマスですよ」
亜季は最初そうしたように、再び窓の外に目をやった。
街頭にはプラカードを手にしたサンタクロースがあちこちに立っている。
店先にはすべて「Xmas」の文字がおどり、行き交う人々の手にはクリスマスカラーの箱があった。