月と太陽の事件簿11/愛はどうだ
麗美は達郎の変化を敏感に感じとった。
「…レミ、ちょっと訊いていいかな」
『なに?』
「オレ、探偵をやってていいのかな」
『え?』
「どう思う」
『…なんかあったのね、達郎』
「ちょっと…」
『まぁ普通の人と違う事やってるといろいろあるわよね』
「…」
『でもね、達郎が探偵やってるおかげで助かってる人だって、いっぱいいる。あたしも含めてね』
だからさ、と麗美は言葉を続ける。
『あたしらは達郎に探偵を続けてもらいたいと思ってる―そんな理由じゃダメかな』
達郎の、電話を握る手に力がこもった。
「わかったよ、レミ」
『じゃ早く帰って来なさい。あんたが食べたがってたマロングラッセ買っておいたから』
「クリスマスケーキとは別に?」
『当然でしょ。その代わりあんたのチキンは無いからね』
「わかった」
達郎は苦笑いした。
「急いで帰るから、ケーキに手をつけるのは待っててくれ」
「…レミ、ちょっと訊いていいかな」
『なに?』
「オレ、探偵をやってていいのかな」
『え?』
「どう思う」
『…なんかあったのね、達郎』
「ちょっと…」
『まぁ普通の人と違う事やってるといろいろあるわよね』
「…」
『でもね、達郎が探偵やってるおかげで助かってる人だって、いっぱいいる。あたしも含めてね』
だからさ、と麗美は言葉を続ける。
『あたしらは達郎に探偵を続けてもらいたいと思ってる―そんな理由じゃダメかな』
達郎の、電話を握る手に力がこもった。
「わかったよ、レミ」
『じゃ早く帰って来なさい。あんたが食べたがってたマロングラッセ買っておいたから』
「クリスマスケーキとは別に?」
『当然でしょ。その代わりあんたのチキンは無いからね』
「わかった」
達郎は苦笑いした。
「急いで帰るから、ケーキに手をつけるのは待っててくれ」