ふたつの雪だるま
甘い告白
『雪が降ったよ。凄く綺麗だから、持って帰りたくなった。でも、出来ないから、写真で我慢。明日、帰るからね。』










綺麗な雪景色が携帯の画面一杯に写し出された。


「綺麗。」


昼食を取りながら、まぁくんからのメールにみとれていた。

少しだけ北の地方に出張に出掛けた彼。

一週間の出張は、付き合い初めて半年の私たちには少し長いお別れ。

でも、寂しいなんて言えなくて、


「久しぶりにのんびり出来るね。」


なんて強がりを言う私を笑って見てた。


「泣くなよ?」


「まさか。まぁくんこそ仕事途中で放り投げて帰って来ないでよ?」


「いくら俺でも仕事はさすがにちゃんとします。これでも結構出来る男ですから。」



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