甘恋~アマコイ~

……えっと……?

トオルくんの隣には、


美沙が座っていた。


「ごめん、大和くんの隣行ってくれる?」

唯菜が比奈にそう言った。

「大和のヤツ、比奈ちゃんと話したいらしいよ」

こそっと、トオルくんが言った。

「あ、うん、いいよ」

あたしは大和くんの隣に座った。

どうして?今さっきまで、美沙、あたしにあんなこと言ってたのに。
なんで隣に座ってるの?

美沙はあたしのことを見なかった。
トオルくんにくっついている。
< 20 / 56 >

この作品をシェア

pagetop