甘恋~アマコイ~
……え?
今、なんて……?
あたしは耳を疑った。
眠気なんてふっ飛んで、タカに問う。
『なん……で?』
『んーとな……その、好きな子できてもて……』
――タカと出会ったのは中2の春、同じクラスで唯一関西弁のタカが珍しくて話すようになったのがキッカケ。
毎日タカは引っ越す前に住んでいた大阪での面白い話を聞かせてくれた。
そのうちに。不意に好きになっていた。――
『そ……んな理由で?あたしたち、これから高校だって一緒なんだよ?クラスは違うけど、まだ始まったばっかりじゃんっ!!』
『ごめん、ほんま、ごめんな、比奈……ブチッ……』
『あっ……』
電話はタカが謝ったと同時に切れてしまった。
あたし……フられたってことだよね?
そんなー……そっか、フられたんだぁ。
……なぜだろう、こんなにも心は冷静で。
不思議な感覚と共に我に返ったあたしは急いで学校の用意をした。
今、なんて……?
あたしは耳を疑った。
眠気なんてふっ飛んで、タカに問う。
『なん……で?』
『んーとな……その、好きな子できてもて……』
――タカと出会ったのは中2の春、同じクラスで唯一関西弁のタカが珍しくて話すようになったのがキッカケ。
毎日タカは引っ越す前に住んでいた大阪での面白い話を聞かせてくれた。
そのうちに。不意に好きになっていた。――
『そ……んな理由で?あたしたち、これから高校だって一緒なんだよ?クラスは違うけど、まだ始まったばっかりじゃんっ!!』
『ごめん、ほんま、ごめんな、比奈……ブチッ……』
『あっ……』
電話はタカが謝ったと同時に切れてしまった。
あたし……フられたってことだよね?
そんなー……そっか、フられたんだぁ。
……なぜだろう、こんなにも心は冷静で。
不思議な感覚と共に我に返ったあたしは急いで学校の用意をした。