甘恋~アマコイ~
――「やー、いいの見つかったな!比奈?」
「あ、そうだね♪」
あたしはそっけなく返事をした。
トオルに彼女がいたこと。
知らないアドレスから来たあのメールが言ってたことは、本当だったんだ。
ショック?
ううん、なんか、モヤモヤ……してる。
「比奈?なんか変だけど……」
そりゃそうでしょ。
彼女のプレゼント選びにあたし、使われたんだから。
ちょっとでも期待してしまったあたしが恥ずかしいよ。
「なんでもない!帰るんでしょ?用は終わったし」
「なんで?もっと遊ぼ!」
「えっ?ちょっ……」