甘恋~アマコイ~
本当は彼女って誰?
あたしとは正反対のタイプだよね?
あたしの気持ち、なんとなく気づいてるよね?

いっぱいいっぱい聞きたいことがあった。
疑問がたくさんあって、あの嫌がらせメールのことも話してしまいたかった。
涙が出そうなくらい感激していて、言葉にならない程嬉しかった。

「あ……りが……」
「え!?泣いてんの?ごめんっ!なんか悪いことした?」

トオルは焦ってそう言った。
けど、

「ううんっ……嬉しい、うれし……」
「はははー、そっかそっか♪」

あたしの言葉が言い終わらないうちにトオルはあたしの頭をグシャグシャッと撫でた。

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