甘恋~アマコイ~

「次はワタシね、ワタシは平居唯菜。よろしくー♪」

平居唯菜(ヒライユイナ)と名乗った子は大人なイメージの女の子で、長い黒髪が上品な子だった。
ゆのほどではないけれど、気が強そうだ。

「よろしくね」

あたしはそれだけ言うと、自分の席についた。

ゆのは2人と盛り上がっている。
あたしはひとり、考え事をした。

タカと別れちゃったってことは、あたし、合コンとか参加していいってことだよね?
ちょっとイイかも。
ゆのに誘ってもらおうかな♪

その矢先、

「比奈!今日合コン行かない?美沙も唯菜も来るって♪」
「えっ?い、行く行く!!」
「よかったーやっと行けるね♪」
「あはは……」

3人に誘われたあたしは快く頷いた。
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