甘恋~アマコイ~
放課後。
チャイムと同時にあたし達は教室から飛び出した。
「ねーねー、どこの男の子なのー?」
美沙がノリ気でそう言いながら早足で歩く。
ゆのはニコニコしながら答えた。
「ひとつ年上なんだけどー、知的な人とか、かわいい系とか、かっこいい系とか、超イイ人揃いだよ♪」
「じゃあワタシ知的系いくね」
唯菜がフフンと鼻を鳴らした。
「じゃああたしは……かっこいい系♪」
「もー、比奈ってばメンクイなんだからぁ」
「えへへっ」
「じゃあ私はかわいい系♪」
『分かるー!!』
みんなは美沙の一言に声をそろえて答えた。
「えっ?なんでっ?」
『なんかねー♪』