優しい告白
「あ……友姫?」


立ち止まり、何かを思い出したように呟いた。


「さっきさ、すぐ分かった。」


「さっき?」


「友姫のこと、すぐ見つけた。俺って天才じゃん?」


「何、それ。」


ありがとうね。

好きだとか、愛してるとか、滅多に言わない君が言ってくれた言葉。

私も、一番に見付けるよ。

どこにいても、きっと、一番に。

帰ったら、ワンピースも誉めてね。


「ミドリムシか?」


なんて定番は無しだよ?


「だぁかぁらぁ、泣きすぎ。ミドリムシは泣かねぇぞ?」


「……ばぁか。」


「ばか?てめっ、ハンバーグもつけろよ。」


「うん。」


とびきり大きいのをね。









見付けてくれて、ありがとう。




―fin―
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