優しい告白
私から視線を外し、少しだけ考えてからぼそっと呟いた。


「………お前と……友姫と一緒に行きてぇんだよ。」


真っ赤になった耳が可愛くて、意地悪したくなった。

でも、珍しく素直に嬉しい言葉をくれたから、だから、私も素直になることにした。


「うん。一緒に行く。」


「おう。」


素直に二人で笑って。

嬉しかったから素直に抱きついてみたりした。


「嬉しい?」


「うん。嬉しい。」


「そっか。うんうん。」


頷きながら、背中をポンポンとしてくれる。

ぶっきらぼうだけど、本当は優しい照れ屋さんだって知ってるから。


「ありがとね。るい。」


「おう。」


久しぶりに逢えて、幸せな夜だった。




< 7 / 16 >

この作品をシェア

pagetop