愛情の距離



「ざまぁみろ」



上からの目線に潤はボソッと呟く。



「鬼畜……」



俺はまた、潤の腕を掴む。



「ごめんごめん!嘘です!」

涙目になりながら潤は謝る。
俺、自分がSっていうのは自覚してるつもりだけど、潤は実はMなんじゃないかと思う。
全力で否定するから言わねーけど。





「Hey!Be quiet!」



講師の怒鳴り声で、俺達はここが実習室だということを思い出した。




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