愛情の距離





「尚、帰り暇?」



「あぁ、夕飯くらいならおごられてやるよ」



「なんだと、お前…」



俺はニヤリと笑うと、実習室の出席者名簿に名前を記入した。

そして、自分の研究室に戻った。

もちろん潤は後を追ってくる。



「尚っ」

「んだよ。」

「自信持てよ!」



…………はぁ



「お前って、心底お人好しだな」




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