愛情の距離
「あたし、頑張るからね。安藤尚!」
ベランダにでて、日の傾いた空に叫んだ。
よしっと気合いを入れて、
あたしは部屋に戻った。
ベッドに横になりながら考える───
ほんの1週間前までは、2人の距離を妬ましく思っていた。
あたし達は終わったのかも…なんて考えて、いつも心の中にどこかポッカリ穴が開いてて。
連絡するのさえためらう程に、安藤尚を信じられなくなっていた。
今はもう大丈夫。
どんなに離れていても、
どんなに連絡をしない期間があっても、
あたしにはあの約束があるから。
信じて、
頑張れるよ