愛情の距離
───バーン───
?!
勢いよくホテルのドアが開くのがわかった。
カードロックのドアなのに、なんで勢いよく開くの?
まさか、泥棒!?
あたし、英語話せないよ~っ
どうしよう!
足跡が近づいてくるのがわかる。
あたしは寝室のベッドに潜った。
───ガチャ───
「きゃーーっ!!!殺さないでー!お金ないから渡せないけど、できることなら無傷で帰りたいー!お母さーん、お父さーん、大奈ー!安藤尚ぉー!」
何を叫んでいるのか、自分でもよくわからなかった。