Simpleな恋
留美は亜豆の存在に気づいていないようだ。
まあちょうどいい。
留美は悪いやつではないけど
ここはもうはっきり言うべきだろう。
「ねぇ、永迩…」
半泣きの目ですがるように見つめてくる。
「……。」
「あたしはただ永迩の側に居たいだけなんだよ…」
「ごめん。俺留美のこと女として見れない。」
友達ってゆう関係なら
こいつとも上手くいっていた気がするよ…
「あと亜豆ちゃんは2年生だから」と付け加えた。
「………もう…なんで?
なんでなんでなんで何で!!あんな2年の何処が良いのよ!!」
「…いやあの、」
「あいつに思い知らしてやろうかな…」
留美の呟いたその言葉に苛立ちを覚える。
「はあ?亜豆ちゃんは関係ないじゃん。俺の問題だろ?」
亜豆になんかされるって思ったら
いつもはそんな怒んない俺でも声が大きくなっちまった。