キミの魔法
家に帰って寝ていても、あいつのことばかり考えてしまう。
傷付けたかな。
そういえば最近はあんな態度とってなかったな。
あいつにはもう冷たくしないって思ってたのに…。
自分性格悪っ。
♪〜
帰って来て、床に放り投げたままの携帯が鳴った。
メールだ。
ベッドから出るのが面倒臭くて放っておこうと思ったけど、亜美からかもしれないと思いベッドから這い出た。
メール画面を開くと、名前のところに『亜美』と出ていた。
なんだろう。
俺のことなんて嫌いだからもう話し掛けんなとかかな…。
From 亜美
さっきはごめんね。
調子はどう?
やっぱり熱あったでしょ。
大人しく寝てなきゃダメだよ。
早く元気になって、またバスで会おうねっ。
何でお前が謝るんだよ。
謝んなきゃいけないのは俺なのに。
あんな態度とった後でもまた会いたいと思ってくれるのか…。