キミの魔法



家に帰って寝ていても、あいつのことばかり考えてしまう。


傷付けたかな。

そういえば最近はあんな態度とってなかったな。

あいつにはもう冷たくしないって思ってたのに…。

自分性格悪っ。


♪〜

帰って来て、床に放り投げたままの携帯が鳴った。

メールだ。

ベッドから出るのが面倒臭くて放っておこうと思ったけど、亜美からかもしれないと思いベッドから這い出た。


メール画面を開くと、名前のところに『亜美』と出ていた。


なんだろう。

俺のことなんて嫌いだからもう話し掛けんなとかかな…。



From 亜美

さっきはごめんね。
調子はどう?
やっぱり熱あったでしょ。
大人しく寝てなきゃダメだよ。
早く元気になって、またバスで会おうねっ。



何でお前が謝るんだよ。

謝んなきゃいけないのは俺なのに。


あんな態度とった後でもまた会いたいと思ってくれるのか…。










< 15 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop