キミの魔法
受験日はそれはもう緊張して。
前日に借りた亜美のお守りを握りしめた。
力が思ったより入っていたらしく、少し曲がってしまったことは黙っておいた。
「明日は結果発表だね」
「あー。」
「私も一緒に見に行こうかな」
はっ??
いや、無理だし。
「いいよ。てか、来んな」
「えー。私も行きたいのにー」
「だめ。」
「ケチ!」
「うっせ。」
一緒に行くとか出来る訳ねぇじゃん。
大学はバレるわ、もしかしたら落ちてるわで最悪だっつの。
マジでありえねぇ。