シンデレラ物語
気持ち
変化
季節は夏になろうとしていた。
相変わらず、土田さんは仲良くしてくれて…
あれから席替えも無く、優くんと神木くんと土田さんと楽しく過ごさせてもらっていた。
初めて学校生活を楽しいと思えた。
そんなときだった。
「ねぇ、日向ってさー実はまつげ長いよねー。」
あたしの目の辺りをじろじろと見ながら話す土田さん。
「まじー?えっ?見てい?」
乗り出してくる優くん。
「えっ…あ、うん…。」
いつも見てるんじゃないのかな…。
とか思ったけど、別に嫌なところじゃないし…
なんて思っていた。
「うっわ!日向ちゃん、長〜い!えっ!つーかさ、絶対化粧したら可愛いと思うんだけど!」
自信満々に言う優くん。
でも、あたしのまつげを見るのはいいんだけど…
顔が近い…
近すぎでしょ?!
あと数mmだよ?!