シンデレラ物語


「日向ちゃん!一回化粧してみてよ!」

「えっ…似合わないし…そもそも、やり方がわからないよ。」

「夏世ちゃん出番だっ!」

「あんたはなんなんだよ!王子、あんた見たい?」

なんで、神木くんに聞くんだろ。

しかも、王子って…


「気持ち悪い。」












…気持ち悪い?!










これ、絶対あたしに対してだよね?!









あたしがオドオドしていると、すかさず土田さんが

「神木、勘違いされてるよ。」

「あ?えっ!お、お前じゃねぇよ!」

「あたしじゃないの?」

「当たり前じゃん。やってみたら?化粧。」







「よし。王子の命令も出たことだし、今日終わったらうちに来い。明日は新日向だ!」

「いぇーい!いいねー☆さすが夏世ちゃん!」

急に大声を出した優くんは、授業中だったことを思い出したのか、静かになった。

「王子言うな。お前がいうと気持ち悪い。」

「気持ち悪い、気持ち悪いうっさいなー。あんただって楽しみなんでしょ♪」

すると急に神木くんは赤くなった。




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