シンデレラ物語


「王子も可愛いなぁ〜」

赤くなった神木くんを優くんが茶化した。

「うっせぇ!」

「あだっ!」

耳まで赤くなった神木くんは優くんの腕を殴った。

「いやぁ…放課後が楽しみだなぁ…。あ!なんなら日向、うち止まる?」

体を伸ばしながら言う土田さん。

「つ、土田さんの家?」

「うん。そうすれば、明日もやってあげれるし。」

「で、でも着替えもってないよ…。」

「あ!あたしのまだ使ったことの無い下着あるよ!

…うん!日向の胸なら大丈夫だ!」

土田さんはあたしの胸をポンっと叩くとグーのまま親指を立てた。

「ちょっ…つ、土田さん!」

「あははっ!ま、大丈夫だよ。うん。だから泊まれ!」

「お、おま…!お前、女じゃねぇだろ…」

あきれた顔で言う神木くん。





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