シンデレラ物語
今日も学校に行き、いつもの定位置に座る。
「ご、ごめん…。気づかなかったわ。」
隣に座って来たのは
神木夜月。
クラス1…
いや、学校1モテる女子の王子。
みんなは王子って呼んでいて、名前で呼ぶ人は男子以外いなかった。
いつもはいろんな女子に真ん中の席に座らせられているのをよく見ていた。
「いつも、そこ座ってんの?」
早く学校に着いたからか、それともうんざりしているのか。
そんなことを考えていたときだった。
「ふぇ?あ、は、うん。」
まさか話しかけられるとは思わず、あたしはびっくりして敬語を使いそうになった。
「ふっ…お前、面白いね(笑)」
うわぁ…
はじめて見た王子スマイル。
「王子は…いつもは違うよね…。」
すると王子は顔を歪めた。