シンデレラ物語
「きっと俺の地を見たら、みんな寄り付かないよ(笑)」
「そうかな?」
「なんで?」
「神木くんは自分のことを冷たい人って思ってるんだろうけど、すごい優しい人だと思う…。」
なんか、深く言い過ぎたかな?
なんて思っていると、神木くんは笑って言った。
「ほんと、お前面白い奴。」
今の笑顔はいつもと違っていた。
「あっ…」
思わずあたしは声を出してしまった。
「ん?」
朝ご飯を食べて来てなかったのか隣でパンを食べ始める神木くん。
「う、ううん、なんでもない…。」
あたしはうつむくと不思議そうに見て来た。
初めて男の人をかっこいいと思った。