天使の卵
2章・とりあえず土下座
だからさ、不可抗力ってあるだろ? でもな。そうゆう言葉は
暴走した女には利かないんだぜ。
2・教訓・とりあえず土下座。
「不潔ですわ! 不潔! わたくしの目にあのようなものを見せるなんて…!」
キーキーと喚きながら目の前の人形もどきが睨んでくる。
ちなみに、現在地は居間。6畳の広さは十分あるはずだが、何故か狭く感じる。
原因は分かってる。部屋の真ん中の卓袱台。15cm程の大きさでふんぞり返り喋るフランス人形(電池なし)だ。
金髪は微妙にカールし、腰まで届く長さを誇り、紫瞳をカバーするまつ毛は長い。白い肌にうっすらと色づく頬。ピンクの唇。時が時なら、うっとりできる美形だ。
まぁ、今は無理だが。
「おい。いい加減にしろよ? 俺は用を足そうとしてだな」
「まぁ! あなた レディの前でそんなことをしようとしたんですの!」
ダンダンと足を踏み鳴らす女のフリルがついた白いドレスが揺れる。
「だから、不可抵抗力だろ!俺だって好きで見せたわけ…」
「好きで見せた!? あなた そのような趣味をお持ちなの?!」
駄目だ。 何を言っても聞きゃしねぇ。
自分でいうのもなんだが大したもんじゃないんだから 忘れりゃ良いのによ。あ、微妙に凹むな、この事実。
暴走した女には利かないんだぜ。
2・教訓・とりあえず土下座。
「不潔ですわ! 不潔! わたくしの目にあのようなものを見せるなんて…!」
キーキーと喚きながら目の前の人形もどきが睨んでくる。
ちなみに、現在地は居間。6畳の広さは十分あるはずだが、何故か狭く感じる。
原因は分かってる。部屋の真ん中の卓袱台。15cm程の大きさでふんぞり返り喋るフランス人形(電池なし)だ。
金髪は微妙にカールし、腰まで届く長さを誇り、紫瞳をカバーするまつ毛は長い。白い肌にうっすらと色づく頬。ピンクの唇。時が時なら、うっとりできる美形だ。
まぁ、今は無理だが。
「おい。いい加減にしろよ? 俺は用を足そうとしてだな」
「まぁ! あなた レディの前でそんなことをしようとしたんですの!」
ダンダンと足を踏み鳴らす女のフリルがついた白いドレスが揺れる。
「だから、不可抵抗力だろ!俺だって好きで見せたわけ…」
「好きで見せた!? あなた そのような趣味をお持ちなの?!」
駄目だ。 何を言っても聞きゃしねぇ。
自分でいうのもなんだが大したもんじゃないんだから 忘れりゃ良いのによ。あ、微妙に凹むな、この事実。