スモーク

ドサッ・・

陽希が満足したときには後輩は一人で立つことさえ出来なかった。

「・・次、同じようなことしたときはまじで殺してやるから。」

陽希はそう言い捨て、部室から出た。

雨の中・・傘もささず、前だけを見て進み続ける。

その時、後ろから陽希を呼ぶ声が聞こえた。

「は・・るき―!!」

陽希は振り向きもせず歩き続ける。

「待てって・・っ!!」

そう言って雄介が陽希の肩を掴んだ。

「ンだよ。」

「ンだよじゃねーし・・。お前、これで何人目だと思ってんだよ?」

イチ・・ニ・・サン・・ヨン・・

「・・5人目・・」

「お前さ・・そんことわかってて、よく平気な顔してられるよな・・」
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