スモーク
「あっそって・・。
あ、あのねっ、明日の放課後、体育館裏まで来てほし・・。」
「なんで?」
桃香の言葉を聞き終える前に陽希が聞いた。
「なんでって・・その・・
いろいろあって・・っ。」
「俺は、そのいろいろが聞きてぇんだけど。」
「いやー、その・・えっと・・
とりあえずっ、来て下さいっ!!
じゃあ明日、待ってるねっ!!」
「おいっ!!ちょっと待・・」
プープープー・・
「・・まじかよ・・まじダリい・・。」
つーか、なんで俺のこと知ってんだよ・・。
そもそも、桃香なんてやつ、いたか?
しかも非通知でさ・・。
・・まじ迷惑。
陽希は心の中で愚痴り続けた。