スモーク
――次の日
すぐれない気分のまま、陽希は学校へ行った。
「はよ。」
教室について一番に声をかけられたのは・・雄介だ。
右手を小さく上げ、目を細めて笑っている。
「おぅ。」
陽希も少しはにかみ返事をするとバックを自分の机に置き、雄介の机へ向かった。
「あんさ・・昨日な、B組の桃香ってヤツから電話かかってきたんだよ。」
「桃香?」
「そ、桃香。
お前、そいつんこと知ってっか?」
・・ウザいと思いながらも少し気になっていた。
いきなり電話かけてきて体育館裏に来いって・・
初めて言われたことだったから。
「あ~なんか、美人とかで有名なやつじゃねーの?」
「美人?」