愛ストーリー。

あたしはやっても出来ない子。

「沙也ちゃんの番やで。」

「…わからん」

「隼人教えたれや」

隼人くんがイスから立ち上がった。
隼人くんはめっちゃビリヤードがうまい。

「こう構えて」

手が降れる。

「右のところに…」

右?

「…右ってどっち?」

あたしは右左の区別が今だにわからない。

「あはは。こっちやで」

指で教えてくれた。

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