愛ストーリー。
*1*
奇跡なんて怒んなきゃよかった。
今もそう思う。
「沙也!あのな!聞いて!」
羽菜があたしを呼び出した。
「あんな!隼人くんがな!合コンみたいなことしてくれるらしいねん!」
「そーなんや」
「だからな!一緒にいってほしいねん」
突然のお誘い。
あたしはバイトも部活もしていないから毎日ひまだった。
だから返事は「おーいいで」と答えた。