ブランケット
私は、高校二年生になった。
江鳩先輩が引っ越してしまった後でも、私は恋をした。
彼氏もできた。
顔は普通の優しい人。
コンビニに行くと、おでんが出ている。
冬も終わりの頃。
コンビニの扉を開けると暖かい空気が纏う。
雑誌のコーナーに立つと背の高い男の人がいた。
「…江鳩先輩ですよね?」
その面影は強く、私は話しかけていた。
「ん?あぁ一年マネージャー。」
覚えている、私のこと。
「なんで此処に?」
「墓参り。」