ブランケット
屋上に行くと、城島くんだけじゃなかった。
これまた厳(イカ)ついと有名の…私と同学年の不良の桜ヶ峰くん。
固まった私に城島くんは気付いたらしく、手招きをした。
「ほら、千晴が睨んでっから固まってるよ」
「睨んでねぇよ」
その目が睨んでいるように見えるんだけど…。
桜ヶ峰くんを『千晴』と呼んでいる城島くんは、すごい仲が良いのかな?
「お…友達?」
「あぁ、バンド仲間」
バンド!
「すごい!城島くんは何をしてるの?ベース?」
「よく分かったね?」
私の興奮様と楽器を当てた事に驚く城島くん。